ヒストリア(歴史のネタ)

まさかまさか自分がblogを始めるとは・・・(苦笑)。 授業に使えそうな「歴史のネタ」を中心に書いていこうと思います。

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「ツアー旅行」の創始者トーマス・クック.

トーマスクック社は、時刻表を編纂発行する出版社ではなく(出版部門も持っているが)、ツアーを企画提供する旅行代理店である。しかも。創業者のトーマス・クックは団体行動を24時間とりつづけなければならない「ツアー旅行」の創始者だったのだ。創業は19世紀前半の、まだイギリスに鉄道がようよう敷設され始めた頃。
広告を打って参加者五百人近くを集め、団体旅行を敢行した。 創業者のトーマス・クックは、小学校を中退し、弟妹を養うために家具工房と活版印刷工房で丁稚をしていたという、根っからの労働者階級出身。そんな人が当時は貴族をはじめとする上流階級連中のものだった「旅」をどうやって知っていたのか。彼は丁稚のかたわら教会の日曜学校に通い詰めて布教師になり、 各地を布教して回っていたのだ。それも当時高額だった電車にはあまり乗らずに徒歩で・・・・・・。
 しかも彼は熱心な禁酒運動家でもあった。彼が企画したはじめのツアーは会員を禁酒運動の大会に連れて行くためのもので、純粋なボランティア活動だったのだ。旅をすることで酒以外の楽しみを味わい、教養を高めて欲しいという願いが込められていたのだ。こうして団体貸し切りにすることで運賃を割引するやり方は非常に好評をとり、これまで旅行などしたこともなかった労働者階級もあたりまえのように行楽地にでかけることができるようになる。彼はいわば 「旅」を大衆に開放したのだ。 彼の真面目なサービス精神は、ホテルや食事の手配の手際の良さ清潔さなどに反映され、旅行業が本業となり、会社はどんどん繁盛していく。
信仰篤く良心的なトーマス・クックの息子がすご腕の上昇志向のビジネスマンであるところが、この会社の面白いところ。息子は商売の方針を貧乏人相手の薄利多売国内旅行からブルジョア相手のヨーロッパ大陸旅行、いやいさらにもっとと、パレスチナ巡礼、インド、エジプト、そして世界旅行と交通機関の発展とともに移動距離を延ばし、利益も釣り上げていく。
最終的には女王陛下やマハラジャ、ロシア皇帝などなど、世界のVIPの旅の手配や戦時の兵士輸送まで手がけるようになっていく。
 Wikipediaによるとトーマス・クック社は、2001年にドイツ企業のC&N Touristic AG に買収され、トーマス・クック・アー・ゲー社に改名。トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表』は、1873年に発刊し、買収された今も健在。こうしている今も何万人というバックパッカーがこの時刻表片手にヨーロッパを回っている事だろう。
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