ヒストリア(歴史のネタ)

まさかまさか自分がblogを始めるとは・・・(苦笑)。 授業に使えそうな「歴史のネタ」を中心に書いていこうと思います。

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「ダヴィンチコード」の嘘?.txt

引用『文藝春秋』2006/6 「ダビンチコード」4つの嘘 竹下節子氏の論文
ダヴィンチコードで描かれる「キリスト教世界の秘密」の一つが、イエスは実はマグダラのマリア(福音書の中で復活したイエスと最初に出会ったとされる女性)と結婚しており、その子はのちにヨーロッパにやってきて、ゲルマン人と混血した末にヨーロッパ王朝の先祖になった、というものである。
(中略)
このマグダラのマリアがイエスの子を伴っていて、後にその子がヨーロッパの中心部を最初にまとめたメロヴィング朝の王家の血筋の始まりになったという説にいたっては、明らかにヨーロッパ中心史観によるイエスの権威の取り込みだ。
ヨーロッパの歴史は、宗教権力のトップであるローマ教皇と、世俗権力のトップである
各地の王との権力争いの歴史でもあった。王たちは、王権は神から得たという「王権神授説」などによって、自分も霊的権威をまとうためにさまざまなレトリックを駆使してきた。
メロヴィング朝の祖クローヴィスについて言えば、即位式の日に白鳩(聖霊のシンボル)がくわえてきた瓶にはいった聖油を頭に注いでもらうことで霊的な権威を付与されたことになっている。それどころか「キリストの第一使徒ペトロの継承者」であるローマ教皇という権力に対峙するため、王が注油によって「メシア=キリスト」の継承者であると主張するだけでは飽きたらず、イエスの子孫の血で権威を補強するところまでエスカレートしている。
つまり、霊的権威を正当化するための伝説の、その中でも究極のヴァージョンこそが、「イエス・キリストの血脈を伝える王」という説なのだ。これはローマ教皇陰謀史観にも利用される。教会を通してしか救済はありえないとするローマ教皇にとって、イエスの子孫は当然邪魔である。そのため、カロリング朝による革命を支持してメロヴィング朝を絶やしてしまったという説がまことしやかに囁かれた。こうして滅びた王朝の子孫の伝説は貴種流離譚とよばれる。
しかしマニアの間でどんなに熱心に語られようと、ローマ教会やヨーロッパの王朝などの現実のエスタブリッシュメントにとっては、痛くもかゆくもないことだろう。
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